【エース比較】2012年ドラフト入団の投手ビッグ5の成績推移

則本、菅野、小川、藤浪、大谷

2012年のドラフトは投手豊作年として有名だ。特に「ビッグファイブ」と呼ばれる先発投手5人については、その活躍が目覚ましい。

2012年入団の先発投手5名

  • 則本昂大(楽天)
  • 菅野智之(巨人)
  • 小川泰弘(ヤクルト)
  • 藤浪晋太郎(阪神)
  • 大谷翔平 (日本ハム)

どの選手も入団直後からエース級の活躍を見せており、いまや球界を代表する投手となっている。

まだ入団から4年しか経過していないが、ここまでの成績を比較してみたい。

入団からの成績比較

以下の表は、5投手の入団からの通算成績をまとめたもので、登板数の多い順に並べてある。

則本、菅野、小川、藤浪、大谷の通算成績

出典:NPB公式サイト – 個人年度別成績

投球回については、楽天の則本がダントツの700回越えであり、先発にとって重要な「イニングを喰う」という役目をしっかり果たしている。則本は完投や勝利数、奪三振といった指標も他4選手を大きく引き離しており、本格的な先発完投型の投手と言える。

投球回などの累積成績は則本に及ばないものの、抜群の安定感を発揮しているのが巨人の菅野だ。平均投球回6.9回と防御率2.34はトップで、より長いイニングを少ない失点で抑えられている事になる。沢村賞候補筆頭とも言われており、投手能力という点では現時点で右に出る選手はいないだろう。

藤浪、小川の両選手とも、エース級の活躍をしていることは間違いないが、若干成績にムラがあるのが気になるところ。特に平均投球回と防御率が悪く、早い回でノックアウトされることが多いため、先発としての印象が悪い。両選手とも2016年の成績がすこぶる悪かったため、来年の巻き返しが期待される。

大谷については、1年目の出だしが他4選手に比べて遅かったことと、二刀流で登板間隔が空いてしまうことから、投球回や勝利数などの積み上げ成績がイマイチである。しかし、少ない投球回からは考えられないほど、完投数、勝利数、奪三振数が多く、勝率も.750と異常な値を記録している。2016年現在、球界最高とも言われるそのポテンシャルをいかんなく発揮しており、これからの成長に最も注目が集まる。

成績推移から見る成長率

4年間の通算成績では肉薄している5投手だが、その伸び率には大きな差がある。

例として、勝利数と防御率の推移を見てみよう。

勝利数

5投手の勝利数の推移

勝利数については、完全なる逆転現象が起きている。

初年度は大卒組(則本、菅野、小川)の勝利数が圧倒的で、熾烈な最多勝争いが繰り広げられたことも記憶に新しい。ところが、2015年になると高卒組(藤浪、大谷)が勝利数で大卒組を上回っており、そのポテンシャルの高さと成長速度の速さがうかがえる。

2016年については藤浪、大谷ともに勝利数が伸び悩み、5投手揃って10勝前後に甘んじているが、来年以降このグラフの推移がどうなるかは非常に興味を惹かれるところである。

防御率

5投手の防御率の推移

防御率については菅野、大谷の成長が目覚ましい。入団から常に改善の傾向にあり、来年はどちらも防御率一点台での最優秀防御率獲得が期待される。(菅野の防御率が良くなっているにも関わらず、勝利数が年々低下しているのは可哀想としか言えない。)

逆に小川、藤浪は隔年での悪化傾向が見られる。近年のボールでこの防御率だとすると、球団のエースと呼ぶには物足りない。特に小川は2014年のケガの影響があるのか、フォームの崩れや制球の乱れが目立つので、今後さらに成績が落ちることも予想される。則本の安定感はさすがとし言いようがない。

今後への期待

通算成績を見てみると、菅野、大谷の成長が目覚ましく、逆に小川、藤浪の伸び悩みが気になる結果となった。則本には、その抜群の安定感で通算成績をゴリゴリ伸ばしていって欲しいと思う。

ちなみに5投手ともタイトルを獲得したことはあるものの、沢村賞の獲得はまだだ。

各投手の獲得タイトル一覧

  • 則本昂大  最多奪三振3回
  • 菅野智之  最優秀防御率2回、最多奪三振1回
  • 小川泰弘  最多勝利1回、最高勝率1回
  • 藤浪晋太郎 最多奪三振1回
  • 大谷翔平  最優秀防御率1回、最多奪三振1回、最高勝率1回

勝利数さえついてくれば、菅野が沢村賞最有力候補なのは間違いないだろう。ただし大谷の成長率も異常なので、2017年は菅野vs大谷の沢村賞争いになりそうだ。

2012年入団の投手5人には球界全体の期待が大きくかかっているので、伸び悩んでいる小川、藤浪の両選手も含めて来年の活躍に期待したい。

スポンサーリンク