【セ・パ交流戦】12球団の通算成績まとめ(勝敗・順位・勝率)

プロ野球セ・パ交流戦
2024年の交流戦結果を反映しました。

2005年にセ・パ交流戦が始まり既に19年が経過した。当初は両リーグの活性化を目的として試験的に導入された交流戦だが、もはやプロ野球には欠かせないものとなった。

ここでは、交流戦の①リーグ別勝敗数、②12球団の歴代順位、③12球団の通算勝率について紹介し、その歴史の一端を見ていきたいと思う。

特に12球団の通算勝率については、対戦球団別の勝率も算出しているので、得意球団・苦手球団もわかるようになっている。

リーグ別の勝敗数

リーグ別の勝敗数を見ると、セ・リーグが勝ち越したのは19回のうち3回のみで、他は全てパ・リーグが勝ち越しを決めている。特に2010年代の負け越しが大きく、通算では100勝以上の差が出来てしまっている。

セ・パ交流戦の勝敗表

ただ2021年以降は両リーグの勝ち数差が2勝以内に収まっており、両リーグの実力が拮抗してきているように見える。この調子で来年以降もリーグ間で肉薄した試合を見せてくれることに期待したい。

12球団の歴代順位

交流戦の歴代の順位一覧を以下に示す。

交流戦の全球団歴代順位一覧

交流戦の優勝回数を見ると、ソフトバンクが8回とダントツトップ。次いでロッテ、巨人、オリックス、ヤクルトの2回があり、あとは日本ハム、DeNA、楽天が1回優勝しているだけである。

交流戦で上位につけているチームがペナント優勝するケースが多く、2008年の西武のように11位から優勝というのはかなりのレアケースと言えるだろう。(この時の西武は10勝14敗で、11位とは言えそれほど大きく負け越したわけではない)

ちなみに各球団のこれまでの平均順位は以下の通り。これで交流戦の得意・不得意がおおよそ見えてくるはずだ。

交流戦の平均順位と勝ち越し負け越しの一覧

12球団の通算勝率

ここからは各チームの通算勝率を高い順に紹介していきたい。(2024最新)

1位 福岡ソフトバンクホークス 勝率.615

福岡ソフトバンクホークス
  • 通算 251勝157敗18分 勝率.615
  • 巨人 42勝29敗0分 勝率.592
  • 阪神 39勝28敗4分 勝率.583
  • 中日 38勝30敗3分 勝率.559
  • ヤク 42勝28敗2分 勝率.594
  • 横浜 45勝23敗3分 勝率.662
  • 広島 46勝19敗6分 勝率.708

12球団で唯一勝率が6割を超えている。特にセ・リーグで最も交流戦勝率の高い巨人を得意としているのが大きい。

2位 千葉ロッテマリーンズ 勝率.531

千葉ロッテマリーンズ
  • 通算 216勝191敗19分 勝率.531
  • 巨人 37勝31敗3分 勝率.544
  • 阪神 30勝35敗6分 勝率.462
  • 中日 36勝31敗4分 勝率.537
  • ヤク 36勝33敗2分 勝率.522
  • 横浜 37勝33敗1分 勝率.529
  • 広島 40勝28敗3分 勝率.588

交流戦の初代王者。シーズンの調子が悪くても、交流戦から調子を上げてくる強さがある。

3位 北海道日本ハムファイターズ 勝率.527

北海道日本ハムファイターズ
  • 通算 218勝196敗12分 勝率.527
  • 巨人 32勝36敗3分 勝率.471
  • 阪神 35勝35敗1分 勝率.500
  • 中日 39勝30敗2分 勝率.565
  • ヤク 35勝33敗3分 勝率.515
  • 横浜 38勝32敗1分 勝率.543
  • 広島 39勝30敗2分 勝率.565

交流戦では安定した強さを誇るが、巨人には負け越しており、相性の悪さが伺える。

4位 読売ジャイアンツ 勝率.521

読売ジャイアンツ
  • 通算 215勝198敗13分 勝率.521
  • 福岡 29勝42敗0分 勝率.408
  • 千葉 31勝37敗3分 勝率.456
  • ハム 36勝32敗3分 勝率.529
  • オリ 37勝30敗4分 勝率.552
  • 西武 42勝26敗3分 勝率.618
  • 楽天 40勝31敗0分 勝率.563

セ・リーグ唯一の勝率5割超え。パ・リーグ交流戦順位の下位に強く、上位に弱い傾向が顕著。

5位 オリックス・バファローズ 勝率.516

オリックスバファローズ
  • 通算 214勝201敗11分 勝率.516
  • 巨人 30勝37敗4分 勝率.448
  • 阪神 35勝33敗3分 勝率.515
  • 中日 29勝41敗1分 勝率.414
  • ヤク 34勝36敗1分 勝率.486
  • 横浜 43勝27敗1分 勝率.614
  • 広島 43勝27敗1分 勝率.614

2021年に2度目の交流戦優勝を果たし、勝率で5位に上がった。横浜、広島を得意とし、中日を苦手としている。

6位 阪神タイガース 勝率.490

阪神タイガース
  • 通算 202勝210敗14分 勝率.490
  • 福岡 28勝39敗4分 勝率.418
  • 千葉 35勝30敗6分 勝率.538
  • ハム 35勝35敗1分 勝率.500
  • オリ 33勝35敗3分 勝率.485
  • 西武 36勝35敗0分 勝率.507
  • 楽天 35勝36敗0分 勝率.493

勝率5割に迫っていたが、ここ2年は10位と足踏みしている。勝率2位のロッテに勝ち越しており、相性の良さが伺える。

7位 埼玉西武ライオンズ 勝率.489

埼玉西武ライオンズ
  • 通算 203勝212敗11分 勝率.489
  • 巨人 26勝42敗3分 勝率.382
  • 阪神 35勝36敗0分 勝率.493
  • 中日 36勝33敗2分 勝率.522
  • ヤク 38勝32敗1分 勝率.543
  • 横浜 37勝32敗2分 勝率.536
  • 広島 31勝37敗3分 勝率.456

2年連続で交流戦最下位となり、勝率5割を切ってしまった。巨人をかなり苦手としている。

8位 中日ドラゴンズ 勝率.487

中日ドラゴンズ
  • 通算 201勝212敗13分 勝率.487
  • 福岡 30勝38敗3分 勝率.441
  • 千葉 31勝36敗4分 勝率.463
  • ハム 30勝39敗2分 勝率.435
  • オリ 41勝29敗1分 勝率.586
  • 西武 33勝36敗2分 勝率.478
  • 楽天 36勝34敗1分 勝率.514

2022年に勝率5割を切ってしまい勝率8位に転落。交流戦下位に強く、上位に弱い傾向が見える。

9位 東北楽天ゴールデンイーグルス 勝率.485

東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 通算 204勝217敗5分 勝率.485
  • 巨人 31勝40敗0分 勝率.437
  • 阪神 36勝35敗0分 勝率.507
  • 中日 34勝36敗1分 勝率.486
  • ヤク 31勝39敗1分 勝率.443
  • 横浜 36勝32敗3分 勝率.529
  • 広島 36勝35敗0分 勝率.507

2024年に交流戦初優勝を果たし、勝率9位にランクアップ。2015年以降は負け越しが1回しかなく、勝率5割に着々と近づいている。

10位 東京ヤクルトスワローズ 勝率.483

東京ヤクルトスワローズ
  • 通算 201勝215敗10分 勝率.483
  • 福岡 28勝41敗2分 勝率.406
  • 千葉 33勝36敗2分 勝率.478
  • ハム 33勝35敗3分 勝率.485
  • オリ 36勝34敗1分 勝率.514
  • 西武 32勝38敗1分 勝率.457
  • 楽天 39勝31敗1分 勝率.557

2022年に2度目の交流戦優勝を果たし勝率9位となったが、昨年優勝した楽天に抜かれて再度10位に転落。ソフトバンクには相性がかなり悪い。

11位 横浜DeNAベイスターズ 勝率.431

横浜DeNAベイスターズ
  • 通算 179勝236敗11分 勝率.431
  • 福岡 23勝45敗3分 勝率.338
  • 千葉 33勝37敗1分 勝率.471
  • ハム 32勝38敗1分 勝率.457
  • オリ 27勝43敗1分 勝率.386
  • 西武 32勝37敗2分 勝率.464
  • 楽天 32勝36敗3分 勝率.471

2023年に交流戦初優勝を果たし、通算勝率でついに最下位を脱した。2015年の3勝14敗1分(勝率.176)は、交流戦における単年度勝率のワースト記録となっている。

12位 広島東洋カープ 勝率.428

広島東洋カープ
  • 通算 176勝235敗15分 勝率.428
  • 福岡 19勝46敗6分 勝率.292
  • 千葉 28勝40敗3分 勝率.412
  • ハム 30勝39敗2分 勝率.435
  • オリ 27勝43敗1分 勝率.386
  • 西武 37勝31敗3分 勝率.544
  • 楽天 35勝36敗0分 勝率.493

2022年まで3年連続で交流戦最下位となっており、2023年には通算勝率最下位に転落。ソフトバンクにめっぽう弱く、過去に勝ち越しは1度しかない。