【2016年】選球眼の良い選手・悪い選手

鳥谷敬

2016年の規定打席到達打者55名の中から、選球眼の良い選手と悪い選手を紹介していきたい。

順位付けについては、O-Swing%(ボールゾーンスイング率)という指標を基に、その選手がどれだけボール球を見極められているかで判断する。またZ-Swing%(ストライクゾーンスイング率)も併せて参照し、その打者の特性なども見ていきたいと思う。

選球眼の良い選手(2016)

2016年の規定到達打者55名のうち、O-Swing%(ボールゾーンスイング率)の上位10名を以下に示す。この値が小さいほど、ボールゾーンの球を振らないということなので、ボール球を見極められていることを意味する。

選手 球団 O-Swing%
1 鳥谷敬 T 16.0
2 西川遥輝 F 19.6
3 山田哲人 S 20.0
4 栗山巧 L 20.1
5 丸佳浩 C 20.5
6 中村晃 H 21.4
7 田中広輔 C 22.4
8 西野真弘 Bs 22.4
9 田中賢介 F 22.5
10 筒香嘉智 De 22.6
規定打者平均 28.9

出典:1.02 Essence of Baseball

1位は阪神の鳥谷敬でボールゾーンスイング率は脅威の16.0%(平均28.9%)。鳥谷は2015年も18.0%(平均30.6%)で1位に輝いていることから、もはや殿堂入りレベルの選球眼の良さと言えるだろう。

ちなみに上位10名のうち9名が左打者であり、右打者は山田哲人ただひとりとなっている。2016年に一軍登板した投手のうち、左投手が106人(31%)なのに対し、右投手は237人(69%)と倍以上いることから、左打者の方が球筋が見やすく、ボールスイング率も低くなっていると思われる。

Z-Swing%で見る打者特性

O-Swing%が低いだけでは、単にスイングをしていないだけの可能性も考えられるので、ここではさらにZ-Swing%(ストライクゾーンスイング率)の指標も見ていきたい。

選手 球団 O-Swing% Z-Swing%
1 鳥谷敬 T 16.0 69.1
2 西川遥輝 F 19.6 65.4
3 山田哲人 S 20.0 59.6
4 栗山巧 L 20.1 69.4
5 丸佳浩 C 20.5 71.4
6 中村晃 H 21.4 57.9
7 田中広輔 C 22.4 68.3
8 西野真弘 Bs 22.4 58.1
9 田中賢介 F 22.5 56.3
10 筒香嘉智 De 22.6 71.9
規定打者平均 28.9 67.3

出典:1.02 Essence of Baseball

規定到達打者の平均Z-Swing%は67.3%であり、これを大きく上回る打者(鳥谷、栗山、丸、筒香)はゾーン管理能力に優れ、特に選球眼が良いと言えるだろう。逆に平均よりも低く、60%を切るような打者(山田、中村、西野、田中賢)はとりあえず待つ傾向が強いと言える。

ただしZ-Swing%の低い打者でも、中村、西野、田中賢の3名は三振率が異様に低いことから、あえて待つことで球数を投げさせるスタイルを取っているとも考えられる。

いずれにせよボールゾーンスイング率で上位10人に入るような選手は選球眼の良い選手と考えてよいだろう。

選球眼の悪い選手(2016)

次に2016年の規定到達打者55名のうち、O-Swing%(ボールゾーンスイング率)の下位10名を以下に示す。

選手 球団 O-Swing% Z-Swing%
1 ロペス De 45.9 79.7
2 倉本寿彦 De 40.4 80.1
3 レアード F 38.0 71.6
4 松田宣浩 H 37.3 75.9
5 高山俊 T 36.7 72.9
6 ビシエド D 36.4 76.4
7 中田翔 F 35.4 76.6
8 ギャレット G 35.2 74.9
9 堂上直倫 D 34.8 66.5
10 T-岡田 Bs 34.8 70.5
規定打者平均 28.9 67.3

出典:1.02 Essence of Baseball

最下位はロペスの45.9%で、実にボール球の半分近くをスイングしていることになる。またZ-Swing%(ストライクゾーンスイング率)も高く、もはやボール・ストライク関係なく何でも振っていく打者と言えるだろう。

基本的にO-Swing%の高い選手は、Z-Swing%も高い傾向にあり、打ち気の強い積極的な打者が多い。三振が多く四球は少なくなりがちなので、試合を見ていても選球眼が良い印象はあまりないだろう。

とはいえ長打で打点を稼いでくれる打者も多いので、上記指標が悪いからといって必ずしも悪い打者ではないことに注意したい。

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