【巨人】球団ワースト記録となる13連敗の軌跡

読売ジャイアンツ球団ワーストの13連敗

2017年6月8日(木)に行われた巨人vs西武の交流戦において、2対13のスコアで巨人が試合に敗れ、球団史上過去最低となる13連敗を喫した。

これまでの球団記録は、長嶋茂雄監督が就任1年目の1975年に記録した11連敗であったが、高橋由伸監督が就任2年目にしてこの記録を塗り替えることとなった。

ここでは読売ジャイアンツ(巨人)が13連敗を喫するまでの全試合について、その試合内容を振り返るとともに各球団の最多連敗記録についても紹介していきたい。

巨人13連敗の軌跡

1敗目:5月25日(木)vs阪神タイガース@甲子園

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 6 1
阪神 4 0 2 0 0 0 0 0 0 6 9 0
勝:メッセンジャー(6勝1敗0S)
負:大竹寛(4勝3敗0S)

先発・大竹が3回6失点の大炎上。後を継いだ池田、桜井は5回1安打無失点の完璧な投球を見せたが、打線が阪神・メッセンジャーにわずか1点に抑えられて完敗。ここまで3試合連続で炎上していた大竹は二軍降格となった。

2敗目:5月26日(金)vs広島東洋カープ@東京ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
広島 0 0 0 1 0 3 1 2 0 7 11 0
巨人 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 8 2
勝:岡田明丈(5勝1敗0S)
負:マイコラス(4勝3敗0S)

先発・マイコラスが5回まで好投するも、味方の拙攻で苛立った6回に捕まり3失点。替わった戸根も打ち込まれ、反撃も2点止まりで完敗。マイコラス自身が二塁打を打っていただけに、打線の援護が無かったことが悔やまれる。

3敗目:5月27日(土)vs広島東洋カープ@東京ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
広島 0 3 1 3 0 2 0 0 0 9 15 0
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
勝:九里亜蓮(4勝4敗0S)
負:宮國椋丞(0勝5敗0S)

先発・宮國が大炎上。初回にいきなり四球3つで満塁にし、何とか0点で抑えるも、その後も制球は全く定まらずに4回途中7失点。打線も広島・九里の前に8回無得点と完封ペースで抑えられて完敗。

4敗目:5月28日(日)vs広島東洋カープ@東京ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
広島 0 0 0 0 0 0 2 0 0 1 3 8 0
巨人 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 6 0
勝:今村猛(1勝1敗8S)
負:カミネロ(0勝2敗13S)
S:一岡竜司(1勝2敗1S)

先発・田口の自援護などで2点をリードするも、7回に鈴木誠也に四球を出すと、続くエルドレッドに同点ホームランを浴びて追い付かれる。最後は延長10回にカミネロが捕まり接戦を落とした。

5敗目:5月30日(火)vs楽天イーグルス@Koboパーク

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 3 1 0 0 0 1 0 0 5 13 2
楽天 2 2 2 0 2 5 0 0 x 13 16 1
勝:戸村健次(2勝0敗0S)
負:菅野智之(6勝2敗0S)

エース菅野が大乱調で5回8失点。初回からコントロールが定まらず、真ん中高めに浮いた球をことごとく痛打された。続く戸根も満塁ホームランを浴びるなど5失点。打線の援護も虚しく大敗を喫した。

6敗目:5月31日(水)vs楽天イーグルス@Koboパーク

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 1
楽天 0 0 3 0 1 0 2 0 x 6 9 1
勝:塩見貴洋(1勝0敗0S)
負:吉川光夫(0勝1敗0S)

怪我からの復帰戦となった楽天・塩見に対し、チャンスでクリーンナップが凡退するなど拙攻を重ねて無得点。続く中継ぎ陣も打ち崩せず完封リレーを食らった。3回にはセカンド山本のエラーから吉川が四球でピンチを広げて自滅するなど完敗となった。

7敗目:6月1日(木)vs楽天イーグルス@Koboパーク

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 7 1
楽天 0 0 0 0 0 3 0 0 x 3 10 1
勝:則本昂大(7勝1敗0S)
負:森福允彦(1勝3敗0S)
S:松井裕樹(2勝1敗18S)

先発・池田が先発転向後初のマウンドで5回無失点の好投。4回には村田の2ランホームランで先制するも、6回池田に替わった田原がわずか3球で同点にされ、続く森福が勝ち越しを許した。打線は9回表に無死1・2塁のチャンスを作ったが、バント空振→走塁死でチャンスを潰し敗戦。この試合で則本が7試合連続2桁奪三振の日本記録を達成している。

8敗目:6月2日(金)vsオリックスバファローズ@東京ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
オリ 0 0 0 1 0 0 0 0 3 0 2 6 17 0
巨人 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 1 5 10 1
勝:黒木優太(2勝0敗0S)
負:今村信貴(0勝1敗0S)
S:近藤大亮(0勝0敗1S)

先発・マイコラスが6回1失点の好投。打線も7回にビッグイニングを作り3点差で9回を迎えた。この日登録抹消となったカミネロに変わってマシソンが8回から登板していたが、なんと9回2死から4連打を浴びて同点にされる。直後の9回裏に2死満塁のチャンスを作るも、代打・亀井が空振三振。11回に勝ち越しを許すが、裏に長野のソロ本塁打で1点差とし、なおも2死2・3塁のチャンスで亀井がライトフライに倒れた。

9敗目:6月3日(土)vsオリックスバファローズ@東京ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
オリ 4 0 0 0 1 0 0 0 0 5 11 0
巨人 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4 7 0
勝:松葉貴大(2勝4敗0S)
負:田口麗斗(4勝2敗0S)
S:平野佳寿(1勝3敗12S)

中5日での登板となった先発・田口が初回いきなり4失点。5回にも追加点を取られ、6回に村田の通算350号満塁ホームランで1点差とするも、反撃むなしく9連敗。防御率1位で抜群の安定感を見せていた田口だが、ローテーションをずらしたことが裏目に出てしまった。

10敗目:6月4日(日)vsオリックスバファローズ@東京ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
オリ 1 0 2 0 0 0 0 0 0 3 8 0
巨人 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 4 1
勝:山岡泰輔(2勝4敗0S)
負:宮國椋丞(0勝6敗0S)
S:黒木優太(2勝0敗1S)

オリックス・山岡の前に8回4安打と完璧に封じ込まれた。右打者8人の打線では山岡のスライダーを全く打てず。宮國も制球がイマイチで、ただただ力負けした形だ。

11敗目:6月6日(火)vs西武ライオンズ@西武ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 0 2 1 0 2 0 0 0 5 13 0
西武 0 0 0 2 0 3 2 1 x 8 10 0
勝:牧田和久(1勝0敗0S)
負:桜井俊貴(0勝1敗0S)
S:増田達至(1勝1敗11S)

連敗ストップをかけて登板したエース菅野がこの日も6回5失点の乱調。7回には2番手・桜井が四球3つで満塁とすると、替わった西村が押し出し四球で決勝点を献上した。打線はこの日一軍合流した陽岱鋼が先制タイムリーを打つなど5点の援護をしたが、菅野が4回・6回と下位打線に連打を浴びてリードを守り切れなかった。

12敗目:6月7日(水)vs西武ライオンズ@西武ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0
西武 0 0 0 2 0 1 0 0 x 3 10 0
勝:岡本洋介(1勝0敗0S)
負:吉川光夫(0勝2敗0S)
S:増田達至(1勝1敗12S)

この日が復帰戦となった西武・岡本に6回途中無失点で抑えられるなど、打線が再三のチャンスで打てずに完封負け。3度あった1・3塁のチャンスではいずれも凡退している。先発・吉川は5回途中に危険球未遂で途中交代となり、4試合連続で5イニング未満のピッチングとなった。

13敗目:6月8日(木)vs西武ライオンズ@西武ドーム

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 7 0
西武 1 0 6 2 3 1 0 0 x 13 13 2
勝:十亀剣(3勝2敗0S)
負:池田駿(0勝2敗0S)

今季2度目の先発となった池田が3回7失点の大炎上。続く江柄子、桜井も西武打線に打ち込まれ、今季最多タイの13失点で敗北した。池田は打ち取った当たりが尽くヒットになる不運に見舞われ、完全に動揺しところで外崎から満塁本塁打を浴びてしまった。前回好投した際の捕手は小林であったが、この日のスタメンマスクは實松でバッテリーも上手く噛み合わなかった。

13連敗中のチーム成績

この13連敗中の巨人の打撃成績および投手成績は以下の通り。

  • 打率.221 出塁率.273 OPS.567 本塁打4 打点29 得点29
  • 防御率6.19 被打率.324 被出塁率.392 被本塁打21 失点85 自責77

1試合平均で2.2得点/6.5失点と、失点が得点を大きく上回っており、貧打と倒壊がガッチリ噛み合っての大型連敗であったことがわかる。

13連敗中全試合でホームランを浴びるなど、投手陣が必ず3点以上は取られる展開で、打線が平均2得点しか取れないようでは勝てないのも無理はないだろう。(ちなみに連敗開始の前日から数えて14試合連続被本塁打のプロ野球記録を樹立している。)

エース菅野に連敗ストップの期待がかかったが、2度の登板でいずれも5点の援護をもらいながら炎上してリードを守り切れず。それまで防御率1点台、3試合連続完封を決めるなど抜群の安定感を誇っていただけに、チームに与えるショックは大きかった。

連敗ストップした試合

13連敗を止めたのは6月9日(金)巨人vs日本ハム@札幌ドームでの試合だ。

球団 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2 8 0
ハム 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 5 0
勝:マイコラス(5勝3敗0S)
負:高梨裕稔(3勝5敗0S)
S:マシソン(1勝0敗1S)

13連敗中の巨人と5連敗中の日本ハムの対決となったが、先発・マイコラスが8回5安打1失点の快投。打っては2回に7番・石川の左前打で先制し、5回に2番・坂本のフェンス直撃タイムリー二塁打で勝ち越し。最後はマシソンが3人でピシャリと抑え、14試合ぶりに1点で抑える締まったゲームとなった。

各球団の最多連敗記録

最後に各球団の最多連敗記録を紹介したい。巨人が13連敗を喫したとは言え、まだまだ上には上がいるということを実感させられる。

球団 連敗 年度
千葉ロッテマリーンズ 18連敗 1998年
東京ヤクルトスワローズ 16連敗 1970年
福岡ソフトバンクホークス 15連敗 1969年
中日ドラゴンズ 15連敗 1946年
横浜DeNAベイスターズ 14連敗 1955年・2008年
北海道日本ハムファイターズ 14連敗 1984年
読売ジャイアンツ 13連敗 2017年
埼玉西武ライオンズ 13連敗 2015年
広島東洋カープ 13連敗 1999年
オリックス・バファローズ 12連敗 2012年
阪神タイガース 12連敗 1998年・1999年
東北楽天ゴールデンイーグルス 11連敗 2005年(2回)