【野球】2014年の盗塁王、日本ハムの西川遥輝は赤星を越える逸材か?

西川遥輝

日本ハムファイターズの核弾頭として、2016年の日本シリーズで大暴れした西川遥輝選手

彼の名前が野球ファンの脳裏に深く刻まれたのは、何と言っても日本シリーズ5戦のサヨナラ満塁ホームランだろう。

直前の打席まで打率.100(20-2)と調子の振るわなかった西川が、まさかこの場面でホームランを打つとは予想だにしなかった。これで勢いに乗ったのか、続く第6戦では5打数3安打1四球(三塁打2本)の大活躍で、日本ハムの日本一に大きく貢献した。

まだそれほど知名度はないが、智弁和歌山の最高傑作とも称される西川遥輝選手について、これまでの成績も踏まえて紹介していきたい。

西川遥輝とは?

北海道日本ハムファイターズに所属する右投げ左打ちの外野手。高校時代に内野を守っていたこともあり、2014年までは内野を守ることも多かったが、シーズン途中から外野にコンバートされ定着している。

今年は1番レフトとしての出場が多く、2番や9番を打つこともあった。俊足を武器にしており、2014年には盗塁王に輝いている。また、パンチ力のある打撃と持ち前の俊足が合わさっての長打が多いのも特徴。今年の巨人も交流戦では散々やられているだけに、相手チームにとっては非常に嫌なリードオフマンと言えるだろう。

守備には難があると言われていたが、俊足を生かした広い守備範囲のおかげもあって、2016年はUZR18.2で堂々の12球団1位となっている。(出典:1.02 Essence of Baseball – UZR

赤星を超える逸材

西川の年度別の成績は以下の通り。

年度 試合 打率 出塁 OPS
2012 71 .239 2 13 7 0 .311 .654
2013 85 .278 2 26 22 5 .358 .728
2014 143 .265 8 57 43 1 .343 .732
2015 125 .276 5 35 30 1 .368 .759
2016 138 .314 5 43 41 0 .405 .803

出典:NPB公式 – 個人年度別成績

特筆すべきはその「足の速さ」だろう。2014年には盗塁王のタイトルを獲得しており、今年もオリックス・糸井、西武・金子の53個に次ぐ41個の盗塁を決めている。盗塁成功率も.796(’14)→.811(’15)→.891(’16)と右肩上がりで、ただの単打が盗塁で二塁打になってしまうのは投手にとって辛いところ。

選球眼の向上も目覚ましく、2016年に至っては出塁率が4割を超えている。高出塁率の俊足打者というと、元阪神の赤星憲広を彷彿とさせるが、西川には赤星に無かった長打力も備わっている。

2016年の日本シリーズでも、三塁打2本に本塁打1本と持ち前のパンチ力を発揮しており、外野の間に打球が飛べば簡単に長打をもぎ取っていく。そのおかげもあってか併殺打が非常に少なく、直近3年間で2個、今年に至っては0個となっている。(長打力のある打者は併殺打が少なくなる傾向にある。)

打率の低さがネックであったが、2016年は打率.314(リーグ2位)という好成績を叩き出しており、来年さらなる成長を果たせば史上最強のリードオフマンの座も夢ではない。

次代を担う92年世代の一員

西川は1992年生まれ。同期には山田哲人や山﨑康晃などがいる。

1992年世代の主要選手

  • ハム 西川 有原
  • 福岡 千賀
  • 千葉 中村
  • 広島 中崎
  • 巨人 宮國 戸根
  • 横浜 山崎 石田
  • ヤク 山田

世代別でみると、88年世代(田中将大、前田健太、坂本勇人 etc)や94年世代(大谷翔平、藤浪晋太郎、鈴木誠也 etc)が人気実力ともに抜きんでているが、この92年世代もなかなかの面子揃いだろう。

野手の層が薄い92年世代の中では、山田哲人に次いでNo.2の位置につけており、世代を代表する選手として期待が高まる。

レジェンド入りへの期待

今年24歳を迎えた西川だが、2016年は1番レフトという定位置を確保する飛躍のシーズンであった。打率が3割を超えたのも今季が初めてであり、まだまだレジェンドと呼ぶには早すぎる。球界を代表する選手になるには、少なくともあと数年は今年以上の成績を残し続ける必要があるだろう。

しかし彼の成績を見てみると、打率や出塁率といった打撃指標に加え、UZRなどの守備指標も右肩上がりで成長を続けている。このまま成長を続けられれば、伝説のリードオフマン赤星憲広を超えて、球界のレジェンド入りを果たす日も近いだろう。彼のこれからが楽しみでしょうがない。

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