【侍ジャパン強化試合】打撃成績・投手成績一覧、個人的MVPも発表【2016】

侍ジャパン

2017年3月に開催される2017WBC第4回大会に向けて、野球日本代表(侍ジャパン)の強化試合4試合が行われた。4試合通してのチーム成績は以下の通り。(2017WBC第4回大会の結果および選手成績はこちら

  • 打率.272 本塁打4 打点33 出塁率.422 長打率.456 OPS.878
  • 防御率5.92 失点29 自責25 被安打42 四死球14 奪三振35

打線に関していえば、平均OPS.878は申し分ない成績と言えるだろう。相手の制球に助けられた部分もあるが、要所要所で長打が出ており、1試合平均8点以上の得点力はまずまずと言える。

逆に投手陣は防御率5.92と散々な結果で、平均すると1試合あたり被安打10与四球3とかなり打ち込まれてしまった。WBCの公式球が合わないようだが、3月までにアジャストしていかないと優勝どころか二次ラウンド突破も危うくなる。

以下では、強化試合4試合での代表候補メンバーの通算成績を示すとともに、各試合をダイジェストで振り返りながら、今回のMVPを選んでみたいと思う。

侍ジャパン打者成績一覧

侍ジャパンの強化試合の打撃成績一覧

上記の表は、野手の打撃成績をOPSの高い順に並べたものである。大谷、中村、坂本、筒香、鈴木とOPS1.000越えがズラリと並ぶ豪華な布陣となっている。

上位4選手についてはWBCメンバーに当確で良いだろう。鈴木に関しては最終試合で成績を爆上げしているため、まだ不安定さが残るのがネック。また捕手の大野についても、捕手の中では頭一つ抜けているので個人的には当確で良いかと思う。

逆に山田、松田の不調が今回かなり目立った。OPS.600未満というのもさることながら、4試合で1安打しか打てていないというのが痛い。最終試合で両選手とも1本出たのは良かったが、完全に打線の谷間になってしまっていた。

国際試合においては菊池がコンスタントに成績を残せていることを考えると、セカンドレギュラーは菊池になる可能性も十分にある。ボールの影響で坂本が送球に苦しむ中、菊池が安定した守備を見せているのもポイントが高い。

侍ジャパン投手成績一覧

侍ジャパンの強化試合の投手成績一覧

上記の表は、投手の投球成績を防御率の良い順に並べたものである。秋吉、宮西、岡田の3選手が、防御率0.00で非常に優秀な成績を残している。特に秋吉についてはボールの違いを全く苦にしていない様子で、安定した活躍が期待できそうだ。

それ以外の選手は制球が定まっておらず、正直打たれすぎである。防御率がそこそこの武田、藤浪についても、球数がかさんでいたり不用意な一発を浴びたりで、球数制限アリの短期決戦ということを考えると不安の残る内容であった。

先発陣では増井が唯一無難にまとめ上げていたように思うが、増井ひとりではあまりに層が薄すぎる。残りの期間でWBC公式球に対応できる選手を何とか見つけることが急務だ。

不安ばかり残る投手陣だが、菅野、大谷、則本に加えてメジャー組が合流すれば、少しは見れる形にはなる…か?個人的に大谷は投手というより、DHで出場して欲しいところだが。

強化試合のダイジェスト

第1戦 11月10日(木)東京ドーム

対戦国 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
メキシコ 0 0 0 1 1 2 0 0 3 7 10 2
日本 1 0 0 0 1 0 0 1 0 3 5 2

初回に武田がいきなり無死満塁のピンチを作り、三者連続三振で切り抜けるという何とも波乱な幕開け。その後も投手陣は失点を積み重ね、9回には山崎康晃が3失点の炎上。メキシコの素早い継投に対して、日本は後手後手の印象で、投手起用を試しているという感じがしなかったのが残念。

また打線も連打が一度もなく、四球を8つも貰っておきながら、わずか3得点というチグハグな攻撃。「○○が出たら□□が返してくれる」といった期待感が無く、打線の繋がりを全く感じない試合となってしまった。4番・筒香は1安打2四球2打点と流石の活躍を見せたが、5番・内川が併殺&三振で大ブレーキとなってしまった。

第2戦 11月11日(金)東京ドーム

対戦国 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
日本 1 1 1 0 2 0 3 1 2 11 13 1
メキシコ 0 1 0 2 0 0 1 0 0 4 8 0

打線を大きく組み替えて挑んだ第2戦は、9番・秋山が3安打4打点の大活躍。特に良かったのが2回表、8番・小林が四球を選んだあとの二塁打だ。下位打線で休みたいという心理が相手投手に働くなかで、「捕手に出塁されたら点を取られてしまう」というプレッシャーは強烈。一息つく間を与えない嫌らしい打線になっていた。

また守備面での試みとして、山田をサードへコンバートし、セカンドに菊池を起用。代表選出の時点から囁かれていた構想だったが、今回の試合を見る限りでは失敗だったように思う。山田自身「サード守備に不安がある」と言っていたように、6回裏には送球エラーが出てしまい、結果的に打撃力も守備力も中途半端な状態に。菊池を起用するのであれば、山田はDH起用が妥当だろう。

第3戦 11月12日(土)東京ドーム

対戦国 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
オランダ 0 3 0 0 2 0 0 0 3 0 8 13 2
日本 1 0 0 0 6 0 0 0 1 1x 9 9 2

初のタイブレーク方式(延長戦はノーアウト1・2塁から攻撃開始)を制しての辛勝だったが、5回裏の一挙6点の逆転劇で勝ちムードだっただけに、9回表に大瀬良が3失点で逆転されたのは痛かった。裏の攻撃でオランダの2連続エラーが無ければ負けていたことを考えると素直に喜べないだろう。

5回の攻撃では、大谷のホームランを皮切りに打者一巡の猛攻。3番・坂本の3点タイムリー二塁打で同点に追い付けたのが大きかった。坂本は1試合目が1番、2試合目が6番、3試合目が3番と全試合異なる打順を任されている。代表戦では打順の組み方が難しくなるが、そんな中でどの打順でもしっかり役割を果たしてくれる坂本は非常に重宝するだろう。

第4戦 11月13日(日)東京ドーム

対戦国 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
日本 0 1 0 1 0 0 6 0 0 4 12 13 0
オランダ 2 2 0 1 3 0 0 0 0 2 10 11 0

前日に続いてタイブレーク方式に突入し、10回表に鈴木誠也の満塁ホームランで勝ち越しを決め、そのまま試合に勝利した。打線は一部選手を除いてホカホカだが、投手陣は元気に10失点と笑えない状況である。

7回にはまたしても大谷の一打から打線が爆発し、一挙6点の猛攻で同点。大谷の打球は東京ドームの天井裏に消えていく特大弾で、観客だけでなく選手の度肝も抜いてみせた。

大谷の起爆剤としての働きは、もはや打線に不可欠なものとなりつつあるが、WBC本番では投手に専念するか野手に専念するか判断が難しいところだ。

MVPは筒香嘉智

最後に今回の強化試合での個人的MVPを発表したい。今回のMVPは筒香嘉智

  • 打率.308 0本 5打点 7四球 出塁率.550 長打率.538 OPS1.088

選出理由はその「威圧感」。侍ジャパンの中で最もドッシリ構えられており、打線全体を引き締めていたように思う。

おそらく本人的にはあまり調子が良くなかったのだと思うが、それでもチームトップの7四球はさすがの一言。打率の割に出塁率が異様に高く、強打者としての風格十分であった。

試合を見ていると、筒香なら何とかしてくれそう感は凄まじく、大谷、坂本への期待も同じくらいあったのだが、それでもやはり信頼感という意味では侍ジャパンで一番だと思う。

投手では岡田なども迷った(第1戦の火消し、第3戦のタイブレーク〆は見事だった)が、4試合通して考えると、中軸として出場し続けた筒香の貢献度は計り知れないだろう。3月のWBC本番が非常に楽しみである。

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