【巨人】内海哲也、生き残りをかけた「虎&燕キラー」起用法

内海哲也の左右別被打率

読売ジャイアンツの左腕エースとして、2000年代の暗黒期から2010年代の黄金期までを支え続けた内海哲也選手

2011年、2012年には最多勝のタイトルを獲得するなど輝かしい実績を持つが、今季はここまで8試合に先発し、2勝5敗、防御率5.53と苦しいシーズンを送っている。4月5日のDeNA戦で1勝目を挙げてから、7月8日の阪神戦で2勝目を挙げるまで、実に3か月以上も勝利が無く、もはや一軍では通用しないのではと思われるほどであった。

全盛期は平均139km/h、最速149km/hを誇ったストレートも、今季は平均136km/h、最速144km/hまで落ちており、球威の衰えは無視できないレベルとなっている。球威の衰えに伴って、スライダーやチェンジアップといった変化球も捉えられるようになり、シュートやカットボールでかわそうとして一発を浴びてしまう場面が何度も見られた。

最多奪三振をとった2007年、最多勝をとった2011年と比較しても、直近2年は三振が取れなくなっており、代わりにホームランの被弾率が高くなっていることがわかる。

年度 奪三振率
(K/9)
被本塁打率
(HR/9)
2007 8.65 0.77
2011 7.00 0.63
2016 6.81 0.84
2017 5.37 1.79
  • 奪三振率(K/9):三振数÷投球回×9(9回あたりの奪三振数)
  • 被本塁打率(HR/9):本塁打÷投球回×9(9回あたりの被本塁打数)

出典:NPB公式 – 個人年度別成績

左腕の本格派投手は加齢とともに急速に衰えることも少なくなく、今年で35歳となった内海も例外ではないだろう。左腕エースかつ投手陣のリーダーとして、暗黒時代から巨人を支え続けてきてくれた功労者だけに、このまま終わってしまうのは非常に寂しい。何とかしてまた活躍する姿が見たいと思っている人も少なくないだろう。

虎キラー、燕キラーとしての再起

内海の直近2年のチーム別対戦成績を見ると、その防御率には顕著な差があることがわかる。

対チーム別防御率(7/16時点)

球団 2016年 2017年
広島 11.05 18.00
中日 7.30 11.25
DeNA 6.00 4.97
ヤクルト 1.80 3.00
阪神 0.98 2.45

出典:プロ野球ヌルデータ置き場

今の広島打線に投げさせるのはもはや敗退行為と言っても過言ではないが、阪神&ヤクルトの2球団については、昨年からそこそこの対戦成績を残せている。実際、今シーズンも阪神戦は2試合に投げて6回2失点と5回1失点で1勝1敗、ヤクルト戦は1試合に投げて6回2失点の勝ち負けなしとなっている。

今シーズンに限っては、失点23のうち半分以上の13点がホームランによる失点であり、チーム全体で本塁打の少ない阪神&ヤクルトには相性が良いと言えるだろう。また、対右被打率(.294)に比べて、対左被打率(.193)が低いことから、主要打者に左打者が多い阪神を得意としているのも頷ける。

衰えの見える内海だが、阪神&ヤクルト戦での先発登板を増やし、「虎キラー」「燕キラー」として活躍できれば、まだまだ復活の目はあるように思える。

先発ローテーションの巡り合わせ

2017年後半戦の対戦日程を見ると、週の前半と後半で対戦チームに偏りがあることがわかる。

週の前半 週の後半
7/17~ 中日 DeNA
7/24~ 広島 DeNA
7/31~ ヤクルト 中日
8/7~ 阪神 広島
8/14~ ヤクルト DeNA
8/21~ 中日 阪神
8/28~ 広島 DeNA
9/4~ 中日 ヤクルト
9/11~ 阪神 DeNA
9/18~ 中日 広島
9/25~ ヤクルト 阪神

出典;読売巨人軍公式サイト – 試合日程

現在は1週間(6試合)を6人の先発投手で回す「中6日ローテーション」が一般的だが、上手くローテーションをいじれば、内海を中6日以上の間隔で阪神&ヤクルトに3戦ずつぶつけることも可能だ。

実際のローテーションがどうなるかは未知数だが、中日を得意とする大竹寛(’16→防御率1.42、’17→防御率2.13)との組み合わせで先発5枚目、6枚目を埋め、再度の復活を見せてくれることに期待したい。

スポンサーリンク